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システムやソフトウェアの品質を軽視するリスクとその回避方法

私たちの身近にあふれるIT技術、そのシステムにおける品質が重要視されるのは当然のことですが、システムの品質とは具体的にどのようなもので、どのような指標で表されるのでしょうか?ここでは、システムの品質についてあらためて確認し、品質を管理するために必要なコストや、品質を考えずに開発・運用を進めたときに考えられるリスクについて紹介します。また、リスクの回避に求められるソフトウェアテスト・第三者検証を行うテストエンジニアについても解説いたします。

システムにおける品質とは一体なにか

システムにおける品質を学ぶには、その定義や重要性を知る必要があります。ここでは、システムにおける品質の重要性や品質コストについて見ていきましょう。

システムにおける品質の重要性

当たり前のことですが、システム開発において品質を管理することはとても重要です。品質の定義はISO 9000で「本来備わっている特性の集まりが、要求事項を満たす程度」とされています。システムに関しては、正常に動作することももちろん重要ですが、それだけでは優れたシステムであるとはいえません。また、システムは一時的にではなく長期間に渡って使用するものです。初期は正常に稼働していても、あとになってからさまざまな不具合が発生してしまっては、そのシステムの品質が低いと評価されてしまいかねません。同じように、システムが試作段階では正常に稼働していたとしても、本番稼働で不具合が起きれば大きな損害が発生してしまう恐れもあります。
こうしたリスクを避けるためには、テスト・検証に時間をかけなくてはいけません。時間をかければかけるほど多くの障害やバグを検出することができ、システムの品質を向上させることができます。しかし、リリースする日時が定められるシステム開発では、テスト・検証に時間をかけ続けるわけにはいきません。

システム開発の品質コスト

システムの品質を管理するためには、さまざまなコストがかけられます。

・予防コスト
システムやソフトウェアに品質問題(バグなどの不具合)が生じないように、システム開発における品質を管理するため、事前に行われた開発計画や管理システムの実行・設計に使用したコストです。

・評価コスト
システムやソフトウェアが品質基準(パフォーマンスの発揮や不具合などがないか)を満たしているかを確認するために、開発チーム内だけでなく、開発に関わっていない第三者、テストエンジニアに依頼するなど、システムのバグなどのテスト・検証の実施や、その分析を行うために使用するコストです。

・内部失敗コスト
システムやソフトウェアの利用開始前、品質基準を満たさないものが発見された際に生じるコストです。再作業やスクラップなどがこれに当たります。

・外部失敗コスト
システムやソフトウェアのリリース後に発見された、品質基準に満たないシステムや、不具合・バグなどに影響され発生するコストです。リコールやクレーム対応などがこれに当たります。

外部失敗コストはその性質上、発生後にコストを調整することが難しく、影響範囲に応じたコストがかかります。さらにコストだけでなく、企業のブランディングや信頼度にも大きく関わってきます。そのため、外部失敗コストを抑えるために予防コスト・評価コスト・内部失敗コスト、それぞれの段階で最適なコストを使用し、品質管理をしっかり行う必要があります。

システムやソフトウェアの品質を軽視するとどのようなリスクが?

システムやソフトウェアの品質を考えることは非常に重要なことです。では、もしこれを考慮せずに開発を行った場合、どのようなリスクが考えられるのでしょうか?

パフォーマンスの劣化や再開発

システムやソフトウェアの品質が低ければ、当然そのシステムやソフトウェアのパフォーマンスも劣化し、品質の低いものとなります。例えば、当初の要件(当たり前品質)を満たしているものの、細かなバグや不具合が立て続けに発見され、理想とする運用状況(≒魅力的品質)とは程遠くなってしまうことなどがあげられます。こうした低パフォーマンスはすぐにわかればまだいいのですが、初期状態では見つけることができず、ある程度稼働してから見つかってしまうと厄介です。

また、品質の低いシステムやソフトウェアは稼働しているうちに多数のシステム障害を発生させ、最終的にはソフトウェア自体を最初から作り直さなければならなくなることすらあります。こうなると、それまでシステムやソフトウェアを作るのにかけてきたコストがすべて無駄になってしまうので、非常に大きな損害となってしまいます。最悪の場合、サービスやシステム、ソフトウェアのサービス提供が終了することもありえるでしょう。
このように、システムやソフトウェアの品質を考慮しないととても大きな損害やトラブルが発生してしまう恐れがあるのです。

ランニングコストが高くなる

システムは長期間使用するものが多く、ランニングコストが生じます。社内SEであれば社内システムの運用保守を担当し、不具合が発生する都度、関連機能周辺の修正やテストを行うため、多くの時間やコストを要するのです。

そのため、初期段階で不具合やバグが見つかればいいのですが、長期間稼動したあとで不具合やバグが見つかると、その分だけさらに大きなコストがかかることになります。不具合やバグが見つかったのが開発組織の内部なら、修正コストが発生するのみですが、リリース後に不具合やバグが見つかってしまった場合はすでにシステムが公表されているため、開発組織内部で発見された場合に比べ、再リリースのコスト、ビジネス機会損失のコスト、顧客への説明のコスト、会社の評判悪化によるコストなどといった大きなコストがかかります。

システムやソフトウェアの品質を守るために必要なテスト計画とは

品質が管理されていないシステムはさまざまなリスクを抱えることとなり、膨大なコストが発生してしまう原因になりかねません。そうならないためには、システムやソフトウェアの品質を計画的に管理する必要があります。では、そのためにはどのような手段があるのでしょうか?

その手段の一つが、ソフトウェアテスト・検証を開発者以外の第三者に依頼することです。第三者視点でソフトウェアテスト・検証を行うことで、開発段階では見つけられなかった不具合やバグの早期発見を促進することができます。

そこで活躍するのが、システムの品質を管理するために重要な役割を果たすテストエンジニアです。システム開発におけるさまざまなテスト・検証を行い、不具合を発見するテストエンジニアは、近年IT化が急速に進行する社会において、私たちに影響を及ぼす範囲が拡大し続けるとともに、需要が大きく高まっています。

システムやソフトウェアの品質を守るためにテストエンジニア

テストエンジニアには、どのような働き方があるのでしょうか?

事業会社でテストエンジニアとして勤務し、テスト計画・テスト設計や分析を行いソフトウェア品質を守るために活躍することや、ソフトウェアテストの経験を積みプロジェクトマネージャー(PM)を目指したり、テストマネージャーやテストエンジニアとしてのスペシャリストを目指すなど、幅広いキャリアプランが描けます。

まとめ

システムやソフトウェアにおいて、重要視されている品質について解説いたしました。不具合やバグはリリース前に見つけないと大きな損害を生む原因となってしまうため、早期発見が理想となりますが、そのために際限なく時間をかけるわけにはいきません。

システムやソフトウェアの品質を効率よく守るために、開発の現場で求められているのがテストエンジニアです。システムの品質を保つためには欠かせない職種で、スキルを磨けばさまざまなキャリアを描くことができるので、将来性は高いといえるでしょう。

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