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JSTQB認定テスト技術者資格とは?Foundation Levelの難易度は?

ソフトウェアテスト技術者資格のひとつとして有名なのが、JSTQB認定テスト技術者資格です。ソフトウェアテスト・第三者検証の案件に従事したことのある方のなかには、ご存知の方も多いと思いますが、JSTQB認定テスト技術者資格とは、どのような資格試験なのでしょうか?
ここでは、JSTQB認定テスト技術者資格の基本情報から、資格取得のメリット、概要と試験内容、そして合格へ向けての勉強法について解説していきます。

JSTQB認定テスト技術者資格とは

JSTQB認定テスト技術者資格とはどのような資格なのでしょうか?また、取得することでどのようなメリットがあるのでしょうか?まずはJSTQB認定テスト技術者資格の基本情報から見ていきましょう。

JSTQB認定テスト技術者資格の基本情報

JSTQB認定テスト技術者資格は、ソフトウェアテストに関する資格となります。この資格試験を開催しているのは、JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)という日本におけるソフトウェア技術者資格の運営組織です。
2005年4月には、各国のテスト技術者認定組織が参加しているISTQB(International Software Testing Qualifications Board)の加盟組織として認定され、海外でも有効な資格として利用されています。

JSTQBは、意思決定を行う運営委員会(Steering committee)、試験問題を作成する技術委員会(Technical committee)、産学からの意見をまとめる諮問委員会(Advisory committee)の3つの委員会から構成されています。
これらの委員会を構成するのは、国内で品質管理研究を行っている研究者やテストエンジニア、コンサルタントなどです。

資格試験にはFoundation LevelとAdvance Levelふたつのレベルがあり、それぞれ出題数と難易度、試験時間が異なります。Foundation Levelは出題数40問、試験時間は60分となっています。Advance Levelの出題はテストマネージャー範囲から65問、テストアナリスト範囲から60問出題されます。

JSTQBの資格を取得するメリット

JSTQBの資格を取得するメリットは、実はたくさんあります。基本的には、取得するために勉強し努力することで、テストエンジニアやQAエンジニアのスキルアップに役立ちます。
また、エンジニア間で知識を共有すれば、メンバー間だけでなくクライアントとの共通理解が深まり、お互いの認識のズレによるトラブルが少なくなるでしょう。

さらに前述のとおり、運営組織であるJSTQBがソフトウェアテストに関する国際的な資格認定機関であるISTQBに加盟していることから、海外で通じる資格であることも大きなメリットだといえます。

JSTQB認定テスト、ISTQB認定テストの違い

JSTQB認定テストとISTQB認定テストは、どのように違うのでしょうか?

大きな違いとしては、試験を開催している組織が異なるという点があります。
ISTQB認定テストを開催しているISTQBは、ソフトウェアの品質技術、テスト技術に関する資格認定団体です。その目的は、ソフトウェアテスト技術者の技術レベルに対し、国際的な基準を設けることで、「テスト技術者が国籍を問わず業務に従事できる環境を作ること」、「テスト技術者の人材育成を図ること」、「知識レベルの向上に寄与すること」となっています。

また、JSTQB認定テストとISTQB認定テストとでは、世界的な認知度がまったく違い、ISTQBの認定資格者は、110か国で約47万人という規模に上ります。一方、JSTQBは日本国内での認定者がおよそ1万3千人となっています。

JSTQB Foundation Levelとは

JSTQB認定テストには、「JSTQB Foundation Level」というレベルが設けられています。ここでは、このレベルの試験内容の概要と試験内容を見ていきましょう。

Foundation Levelの概要

Foundation Levelの試験形式は、複数の選択肢から正解を選ぶ選択式となっています。出題数はぜんぶで40問、試験時間は60分です。

試験問題は、ISTQB公式サイトで公開されているシラバスをベースにして出題されていますので、試験を受ける際にはまずISTQB公式サイトを確認しましょう。Foundation Levelをクリアすれば、システムやソフトウェアの評価・検証・テストに関する基礎的なレベルの技術を持っていることが証明されます。

参照:「テスト技術者資格制度Foundation Levelシラバス日本語版」

気になる合格率は、平均で40~50%と決して高くはありませんが、高いときは60%、近年では70%を越えたこともあるようです。

参照:「JSTQB認定テスト技術者資格試験実施データ」

Foundation Levelの試験内容

ここでは、Foundation Levelのより詳細な試験内容を見てみましょう。試験内容は、大きく分けて以下の6つです。

・テストの基礎
テストの必要性、テストとはなにかといった基礎的な部分からの出題です。

・ソフトウェアライフサイクルを通じてのテスト
ソフトウェア開発モデルやテストレベルといった部分からの出題です。

・静的技法
静的技法とテストプロセスやツールによる静的解析といった部分からの出題です。

・テスト設計方法
テスト開発プロセスや構造ベース/ホワイトボックスのテスト技法といった部分からの出題です。

・テストのマネジメント
テスト組織やテスト進捗のモニタリングとコントロールといった部分からの出題です。

・テスト支援ツール
テストツールの種類や組織へのツールの導入といった部分からの出題です。

JSTQB Foundation Levelの勉強法

JSTQB認定テスト技術者資格に限らず、資格取得試験においては、資格取得を確実なものとするために、限られた時間の中で効率的に勉強することが大切です。ここでは、JSTQB Foundation Levelの有効な勉強法を見ていきましょう。

公式テキストを活用する

・市販のテキストを教材にする
オーソドックスな方法ですが、JSTQB Foundation Levelのテキスト「ソフトウェアテスト教科書 JSTQB Foundation」が市販されていますので、それを使って勉強するのが基本となります。
それに加えて、無料JSTQB試験対策アプリ「テス友」、サブテキストとして「演習で学ぶソフトウェアテスト特訓150問」を用意しておくといいでしょう。英語対策には「Udemy」を、用語集として「ソフトウェアテスト標準用語集(日本語版)」も用意しておきます。

参照: 「テス友アプリ」
参照: 「演習で学ぶソフトウェアテスト特訓150問」
参照:「Udemy」
参照: 「ソフトウェアテスト標準用語集(日本語版)」

活用方法としては、「演習で学ぶソフトウェアテスト特訓150問」は要点の把握に、「ISTQB公式テキスト」は詳細の確認に使っていきます。英語対策のUdemyは試験の2週間前から使用し、制限時間を設けるなどして本番に近い形で問題を解いていきます。成果はテス友で確認しましょう。

・公式サイトのシラバスも使う
ISTQBの試験問題は、公式のシラバスをベースに出題されています。従って、試験勉強には公式サイトのシラバスを使うのも非常に有効です。

e-ラーニングやアプリで勉強する

JSTQBの試験勉強には、紙のテキストだけではなくアプリなどを使用するのも有効です。

・バルテスのe-ラーニング
バルテスが専門会社として培ってきた実績とノウハウを基に、ソフトウェアテストの基本、JSTQB資格対策など、ソフトウェアの品質に関する講座をeラーニング形式で提供しています。
独学では理解しづらいソフトウェアテストの要点を章ごとにポイントを押さえながら解説しており、試験勉強をスムーズに進められます。

また、試験問題の傾向解説や例題集、理解度チェックも用意しており、オンラインですので、試験の直前まで何度でも見返すことが可能なのも大きなメリットです。

バルテスe-ラーニングのコース一覧はこちら

・テス友アプリ
JSTQB試験勉強用アプリです。収録されている試験問題は400問を超え、オリジナルの模試問題もあります。
もちろん、最新のシラバスと用語集に対応しているので安心です。

テス友(Web版)の詳細はこちら
テス友アプリ(iOS)インストール
テス友アプリ(Android)インストール

まとめ

JSTQB認定テスト技術者資格は、JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)が認定している資格です。Foundation LevelとAdvance Levelふたつのレベルがあり、それぞれ出題数と難易度、試験時間が異なります。

者取得のメリットとしては、スキルアップやエンジニア間での共通理解などがあり、海外でも通用する資格です。ISTQB認定テストとの違いとしては、認定テストを開催している団体や認定資格者数の規模が挙げられます。

JSTQBの試験勉強には、市販のテキストに加えて、公式サイトのシラバスを併用するのが有効でしょう。「豆蔵のe-ラーニング」や「テス友アプリ」といったe-ラーニングや、専用アプリを活用すれば、さらに効率的な試験勉強ができるでしょう。

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